私の近況2021
2021.1.1 令和3年元旦
明けましておめでとうございます
今年一年が皆様にとって良い年になりますように
昨年、清里の近くにある八ヶ岳牧場で撮った写真です。
この牛たちは、富士山の雄大な姿に気づくこともなく、ただひたすら草を食べるだけで一生を終えるのかと思いました。
でも、視点を変えてみれば、我々もこの牛たちとどれほどの違いがあるのでしょう。私たちも、素晴らしい世界に取り囲まれていながら、それに気づくこともなく、一生あくせくと些事に囚われて生活しているだけではないかと。その素晴らしい景色に気づきたいものです。
2021.1.8 菅政権もコロナに負ける
昨年の12月16日の『菅政権はコロナに勝てるか』で、「年末年始でコロナ感染が治るかどうかが、来年の行方を決めるように思います。」と書きました。結果は憂慮した通り、爆発的な感染の状況となりました。菅内閣もしぶしぶ都知事のパフォーマンスに押されて、緊急事態宣言を発令しました。
どうも菅首相の頑固さの悪い面だけが出ているようです。第一に、特措法の改正をやらなかったこと、第二に、Go To に固執したこと。第三に、緊急事態宣言を出すのが遅れたこと。
菅首相の朴訥とした口調も、平時でしたら好感を持ちましたが、このような非常時ではマイナス面だけが目立ちます。国民に訴える力がまるで感じられません。このままだと、菅内閣は短命に終わるのではないでしょうか。
2021.1.14 FIT悪用に経産省もついに手を打つ 「未稼働認定失効制度」
すぐ隣にある明治時代から続く別荘地(帰去来荘)に、太陽光発電所が出来る計画が持ち上がり、1年前から反対運動をしています。これに関して朝日新聞の依光記者が素晴らしい記事を書いています。
http://www.leadersnote.com/publicof/opinion010.html
土地を買ったのはスペインの企業で、発電権利を取得しているのは中国系の企業です。絵に描いたような、外資による儲け第一主義によるFIT(固定価格買取制度)の悪用例です。彼らは、環境の破壊など眼中にありません。法律を盾に営業の自由を主張するだけです。
今まではこのように横暴な事業を阻止する法的な術がありませんでした。町に条例はできましたが、建設を阻止出来る法的拘束力までは持たせることができません。あくまでも、申請までの手続きを定めているだけです。それでも条例があるかないかでは雲泥の差があります。少なくとも条例を盾にして、最大限の抵抗を続けることは可能です。
沈没寸前のところにようやく助け舟がきました。2022年4月から「未稼働認定失効制度」が施行されることになったのです。帰去来荘の場合は、2023年4月までに工事の着工申込が提出されないと、FITが適用されなくなります。あと2年頑張ればなんとかなりそうです。
2021.1.19 コロナ新期感染者数に最も敏感な人 と神頼み
今日本で一番コロナに敏感になっている人は菅首相ではないないでしょうか。ふとそんなことを思いました。これからコロナ感染がどうなるかが、政権の浮沈を決めるからです。
水際対策の甘さから、イギリスの変種の市中感染が国内で見つかりました。時間の問題だと見られていましたが、正に心配していた通りになりました。菅首相のストレスがさらに増すことになりそうです。
海外メディアから東京オリンピックの中止説が聞こえてきます。勘ぐるところ、IOCがリークを始めたのではないかと。国民の大多数はオリンピックどころではないと感じているようです。国際的にワクチン接種が普及し、感染が収まる気配がないと、常識的に考えれば開催は難しいかもしれません。もしそうなったら、菅政権は完全に終りを向かえます。
正直言って、今の政権(どの政権でも)にコロナを抑える抜本的な対策を打てないでしょう。後手後手の対症療法で何とか感染が下火になるのを祈るばかりで、ワクチンが間に合うのを神頼みにするしかないのが現実です。21世紀になってもパンデミックには神頼みです。悪いタイミングでコロナの変異株が上陸してきました。
http://www.leadersnote.com/publicof/opinion010.html
2021.1.21 バイデン氏 第46代大統領就任
バイデン新大統領が誕生した。異例ずくめの就任式であったが、アメリカにかつての民主主義が戻ってきたことを感じました。
トランプ大統領は最後まで足掻き続けましたが、遂にホワイトハウスを出て行きました。最後は全くデタラメな大統領でありましたが、これほど功罪のはっきりした大統領も珍しいのではないでしょうか。私なりに思いつくところをまとめてみました。
評価できる点
・コロナ・ワクチンを9ヶ月で完成させた。
・戦争を起こさなかった。
・中国に強く当たった。
・経済を元気にした。
・北朝鮮を大人しくさせた。
・既成政治家の偽善でなく本音の政治をした。
ダメな点
・マスクをせず、コロナを広げ40万人に及ぶ死者を出した。
・選挙結果を認めず、嘘の情報で支持者を煽った。
・自国第一主義で自由と民主主義を標榜する国々の結束を弱めた。
・アメリカ社会の分断を加速させた。
・SNSで根拠のない言論を発信し続けた。
根拠の無い主張でいつまでも選挙結果を認めず、議事堂占拠事件を誘発する原因を作ったことだけでも弾劾裁判に値するかもしれません。もし、選挙結果を受け入れ、バイデン新大統領の就任式に出席していたならば、私はトランプ氏を支持し続けていたかもしれません。もはやトランプ氏の政治生命は、弾劾裁判の結果如何に関わらず、終わったという気がします。
2021.1.30 この国は有事に対応できるのか
新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律が成立する見通しです。刑事罰に関しては野党を中心に反対が強く、行政罰に落ち着きました。確かに、入院したくてもできない、営業自粛を要請しながら政府関係者が率先して夜の会食をする現状では、刑事罰はとても国民に受け入れられないでしょう。
この法案を見るにつけ、この程度の手直しであるならば、なぜもっと早く第1波が収まった時点で法改正をしなかったのかという疑問です。多くの人達や野党からも、早期の改正を求める声が上がっていました。もしこの時改正していたならば、第3派に対してより有効な手を打てたはずです。政府がなぜ先延ばしをしたのか解せません。
今回の罰則をめぐる議論を見ていると、この先のさらに深刻な緊急事態に陥った時に、この国が対処できるのか心配になります。戦争時の極端な私権制限や、ハンセン病患者に対する過酷な隔離政策がいまだにトラウマとなっていて、政府も国民も私権制限には及び腰であると言われています。
コロナが収まった時点で、冷静になって、今後の緊急事態に備えたより効果的で実効性のある強力な法整備を望みたいものです。
2021.2.5 話の長い森会長
森会長の発言がマスコミを賑わしています。一般には女の方が男よりお喋りで、長電話することは日常的に経験していることです。一方、男でもぐだぐだと要領を得ないことを話出して止まらない人がいます。お互い様といったところでしょうか。
森さんですが、昨日のBSフジのプライムニュースに出演して、オリンピックの開催に関する話をされていました。83歳になられても記憶力は衰えず、淀みなく話されることには感服します。これはすごい能力だと感心します。その一方で、他の出演者やキャスターがイライラするほど、事細かな話が続いて終わりません。女性を入れると会議な長くなるとおっしゃいましたが、森さんが出演されると番組が長くなるとは言われないのでしょうか。
2021.2.11 よくぞ言ってくれた森発言
森発言への非難が日増しに高まっています。個人の発言の域から脱して、日本社会のあり方そのものへの批判へと深まってきました。未だに多くの男たちの本音と深層意識は、森発言とそう遠くないところに根強く残っていることを、炙り出してくれたからでしょう。建前は別として、一片の曇りもなく森発言を批判できる男性諸君がどれほどいるでしょうか。私なども、家内から「あなたと同じ」と暗に非難の目を向けられました。
我が敬愛する作曲家モーツァルト氏に『コシファントゥッテ』という歌劇の名作があります。音楽はとびきり上等で美しいことこの上ないのですが、筋は全く馬鹿げたものです。こんなドラマにどうしてモーツァルトが本気で取り組めたのか、疑問を感じさえします。かのベートーベンは、不道徳なオペラに才能を浪費したと憤ったと言われています。
『コシファントゥッテ』は今流に言えば、女性蔑視とも言える題名です。実は『恋人たちの学校』という副題がつけられており、これが本来の筋書きだと思うのですが、この題名はほとんど無視されているようです。森発言を受けて、『コシファントゥッテ(tutte)』は『コシファントゥッティ(tutti)』に改めないといけないかもしれません。
2021.2.21 新日英同盟 QuadからQuintupleへ
世界の覇権を握ろうとする中国に対抗するため、米国と日本、オーストラリア、インドの4カ国が新たな枠組み、通称Quad(クアッド)を推進しています。これに英国が参加する可能性が浮上しました。英国はかつてスペインに勝利して覇権国家になり、第2次大戦後にアメリカにその地位を譲るまでは世界の海を支配していました。以後衰退したかに見えますが、海洋国家としてのDNAは根強く残っているようです。
英国も経済と軍事で巨大化し虎視眈々と世界の覇権を狙う中国に対し、これまで以上に警戒感を持ち始めました。Quadへの参加はその表れでしょう。歓迎すべきことだと思います。もう束にならないと、国際ルールを無視して巨大化する中国には対抗できないと思います。
英国はTPPへの参加も表明しています。EUから離脱した英国にとってはTTPへの参加は当然の成り行きだと思います。これも歓迎すべきことです。
思い起こせば、かつて日本は英国と日英同盟を結んでいました。1902年、日本とイギリスが締結した二国間同盟です。中国・韓国における権益を相互に認め、アジアにおけるロシアの膨張に備えることを目的としました。日露戦争で日本が勝利した要因には日英同盟がありました。日英同盟が崩れた後は、日本は国際的に孤立してゆき、太平洋戦争へと追い込まれる結果になりました。
歴史的に見れば、日本が英国と接近する時は、日本は国際的にうまく行くようです。因みに、Quadの国は日、豪、印が右ハンドルです。いずれも英国の植民地であったり、英国の影響を強く受けた国々です。米国も元は英国から独立した国です。
2021.2.27 日本半導体の栄枯盛衰
日経経済新聞の電子版アジアBizに次のような記事が配信されました。
『TSMCがつくば市に拠点、半導体開発で日本勢にも恩恵』
2021年2月9日 21:54 [有料会員限定]
「TSMCは日本に開発拠点を設け、国際連携を拡大する(21年1月、新竹)=ロイター
半導体生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は9日、日本初となる本格的な開発拠点を茨城県つくば市に設立すると発表した。素材や製造装置で強みを持つ日本勢と連携する。日本の半導体関連産業にとっても最先端の製造技術を持つTSMCの進出メリットは大きい。国の競争力に直結する半導体で日台連携の動きが強まりそうだ。
TSMCは年内に全額出資子会社を設立する。投資額は186億円になる見込み。開発の重要性が増している「後工程」と呼ばれる分野で日本で研究開発に取り組む。」
日本の半導体は一時期世界をリードする時期がありました。DRAMと呼ばれるメモリーの記憶容量が256Kビットから16Mビットくらいの時代です。LSIチップの最小線幅は1μm程度でしたが、その当時はいかにしてこの細い線幅をSiチップ上に形成するかが、最大の開発課題でした。この線幅の微小パターンをSiチップ上に転写するステッパーという露光装置も、日本メーカーの独壇場でした。
サムソン電子は日本メーカーのチップを真似して、まだ試作をする段階でした。でもこのサムソンが日本メーカーをキャッチアップして追い越すのはあっという間のことでした。半導体製造技術が進歩するにつれ、資金力に物を言わせて日本メーカーが開発した半導体の製造装置を購入さえすれば、製造のノウハウは製造装置に組み込まれ、より安く大量にDRAMを製造できるようになりました。もう日本の完敗です。
アメリカもDRAMは日本に任せて、より付加価値が高く、コスト競争に陥らないCPUの開発にシフトしました。インテルは、パソコンの普及を追い風に世界のスタンダードを確立して、世界中のパソコンの心臓部のチップを独占することになりました。
台湾はファンドリーと呼ばれる製造請負事業に注力し、資金力と卓越した経営能力により、没落する日本を尻目に着々と最先端技術で安価に半導体を製造できる製造ラインを拡張していきました。気がつけば、台湾のTSMCが、世界の最先端半導体の大半を製造するようになっていました。
日本はといえば、当時のNEC、日立、三菱電機の半導体分野は解体され、今はルネサス・エレクトロニクスとして自動車や産業向けのマイコンを供給しています。パソコンやスマホなどのメモリーはNAND型フラッシュメモリーですが、これを発明したのは東芝の舛岡富士夫氏です。NAND型フラッシュメモリーの生みの親の東芝も、その後は後発のサムソン電子などに首位の座を明け渡し、東芝から東芝メモリーへ、現在はキオクシアと社名を変え、ファンドからの資金で生き延びているのが実態です。
そしてこの度、台湾のTSMCが世界最先端の研究開発拠点を日本に作ろうとしています。これにより、日本にも最先端の製造ラインが蘇ると期待されています。製造装置や素材や後工程では、日本の競争力は依然として世界のトップです。これに前行程の製造技術がもたらされれば、日本の半導体も再び世界に羽ばたくようになるかもしれません。
2021.3.6 厚生労働省は道を塞ぐ大きな岩か
緊急事態宣言が2週間延長されることになりました。これに際し、諮問委員会の尾身茂会長は、首都圏1都3県の知事に対して、リバウンド(感染再拡大)防止の対策強化を求める7項目を発表しました。
▽拡大の予兆への迅速対応
▽感染リスクの高い集団・場所への検査
▽変異ウイルス用の検査体制強化
▽保健所の調査の強化
▽高齢者施設の感染対策
▽再拡大に備えた医療提供体制の強化
▽国と自治体が一体感のあるメッセージを発信
特に目新しいものはありません。いずれもこの1年、「どうしてできないのか」と疑問を呈し続けられた事柄ばかりです。多方面から指摘されている、いつまでも拡大しないPCR検査、逼迫する病床の確保、迅速なゲノム解析、保健所の体制強化などです。唯一、積極的疫学調査は評価できますが、保健所の人手が足りないようです。時代遅れの安全性を金科玉条とするワクチン政策も、厚労省が推進しているものです。
菅政権が発足した当時は、「悪しき慣例・既得権益の排除」、「縦割りの打破」など期待しました。上記の7項目などは、まさしく厚生労働省の改革そのもののように見受けられます。田村厚労相にも当初は期待しました。この人ならやってくれるかもしれないと思いました。しかし案の定というか、厚労省の岩盤には立ち向かえなかったようです。国会でも官僚答弁を繰り返すばかりです。5日夜の菅首相の2週間の宣言延長の記者会見でも、今からと感じるような後手後手の印象を拭えませんでした。
2021.3.17 37年前のCD
世界最初のCDが発売されたのが1982年10月1日です。私が買った最初のCDプレーヤーは、1984年 ソニーのCDD-552ESD というモデルで、1982年に発売されたCDプレーヤー の技術的な欠点が、かなりの程度改善されたモデルで、ディジタル出力がついていました。将来のより優秀なDAコンバーターの出現に期待してのことでした。
当時のCDプレーヤーはまだ技術が未完成で、少し硬い音がしていました。主には、DA変換を含めてのアナログ信号の処理に問題があったと思います。デジタル信号処理も未成熟でした。それゆえに、デジタルの音は硬いとか、味わいに欠けるとか、従来のアナログの方が音が良いとか、様々なことが言われました。しかし私は、LPでは決して味わえない透明で鮮明な音に感動しました。もうLPには戻れないと感じました。
その時買ったCDが、アシュケナージの演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲23番と27番が収められたアルバムです。会社の近くの溝ノ口に、社員証を見せると割り引いてくれるレコード店がありました。会社の帰りにその店に寄り、さっそく購入しました。当時はCD1枚が3500円もしました。
このCDは今も変わらぬ愛聴盤の一つです。1984年から今日までの37年間で、100回以上は聴いています。いつ聴いても、これ以上の演奏はないと思える完成度の高い、円熟した演奏です。高い精神性と風格と透明感が全て備わっています。当時から優秀録音と言われていましたが、今日聴いてもその音は優れており、ホールの余韻とか雰囲気はむしろ優れているのではないかと思います。このような名演奏で優秀録音のCDには滅多に出会うことはできません。私の宝です。
2021.3.28 MAC mini 追加
今まで使っていたWindows10の動作が遅くなり、メインをiMACに替えて1年が経過しました。この古いWindowsも我慢の限界を超えたので、遂にお蔵入りとし、MAC miniを新調しました。24インチ4Kディスプレイやキーボードは、かなり安く買えますので、全体の経費は12万円以下に抑えることができました。
LGの4Kディスプレイも値段にしては秀逸です。唯一のトラブルは、無線のキーボードが立ち上げ時にペアリングできず、急遽有線のキーボードを調達する羽目になりました。結果は、MAC対応のBUFFALOの有線キーボードの方が快適で、結局これを常用することになりました。
このMAC miniは期待以上に快適です。通常の使用ではiMACよりもサクサクと動作します。移行アシスタントというMACのソフトを使うと、今まで使用していたiMACの中身がそのまま新しいMAC miniに移りました。このHPを作成するBINDupも、ソフトと共に移行してくれました。今はこの新しいMAC miniを使って作成しています。
これで我が家は全てがAppleになってしまいました。携帯がiphone、PCがiMAC とMAC mini とiPadです。iCloudで全てが繋がっているので、どのマシーンからでも同じ内容を見たり、編集したりすることができるのは大変便利です。
2021.3.30 民主主義か専制主義(独裁政治)か
今まで専制主義は過去のことで、民主主義が当然のように思っていましたが、どうもそうでもないようです。イギリスのエコノミスト誌傘下の研究所エコノミスト・インテリジェンス・ユニットが、世界167ヶ国を対象に毎年発表している民主主義指数によると、一応民主主義と言える国は世界の45%でしかありません。スウェーデンの調査機関V-Demが各国の政治体制を数値化した「自由民主主義指数」でも、2016年以降、北米と西欧の平均値は10年前と比べマイナスが続いています。
バイデン米大統領は25日、就任後初めての記者会見で、「習主席はロシアのプーチン大統領と同様、独裁に将来性を見いだし、民主主義が複雑な世界で機能しないと考えている」と述べています。いち早くコロナを克服した中国と、コロナが蔓延して多数の死者を出しているヨーロッパやアメリカを見ていると、民主主義の弱点が見えてきます。中国の急激な経済成長を見ていると、独裁政治の強みを感じます。
民主主義の欠点は、意思決定に時間がかかることです。政策を実行に移すまでには、国会での議論が長々と続きます。場合によっては、次の選挙による政権交代まで待つ必要があります。この点では、独裁政治は政策が妥当であるならば、極めて能率的です。
言論の自由や人権の尊重は、コロナパンデミックのような緊急事態をうまくコントロールできません。日本は自己規制が働くためになんとか凌いでいますが、自己主張の強い西欧諸国は軒並み多くの死者を出しています。
アメリカを中心とした民主主義国家が、中国の覇権主義に屈して偉大なる中華帝国が世界を席巻するようなことになれば、本当に民主主義の危機が訪れるかもしれません。
2021.4.7 コロナ後の日本
個人で証券アナリストをしている大学時代の友人から、久しぶりにメールが届きました。定期的に送ってきてくれる株価のレポートですが、今回は1年前の予想とその総括レポートでした。結論を一言で言えば、予想は外れたということです。コロナ・パンデミックなど誰も予想しなかったことですから、マーケットの予想は外れて当然です。そもそも、平常時においてすら、株価の予想が当たることはないのです。
私もこのレポートに触発されて、コロナ禍後の日本を考えてみました。思いつくままに列挙すると
・行政のディジタル化がどこまで進むのか。
・米中対立の行方。民主主義と独裁政治のどちらが勝利するのか。日本の立ち位置と国際的な役割。
・台湾有事はあるのか。尖閣を本気で守る防衛力と、中国に対抗できる軍事力強化ができるのか。憲法改正ができるのか。
・日本の半導体復活はあるのか。
・国産ワクチン開発と製造体制を整えられるのか。
・緊急事態に対応できる社会体制を準備できるのか。感染医療や検査体制や私権制限など。
・コロナで壊滅的になったサービス産業の、より労働生産性の高い業種への移行。
等等、です。
友人は悲観的でした。そうかもしれませんが、私は希望を持ちたいと思います。そうならないと日本は本当に沈没してしまいます。政治も経済もこれからが頑張り時でしょう。
2021.4.9 山梨モデル
「山梨モデル」が注目されています。ようやく、科学的根拠に基づいたコロナ対策に目が向くようになってきたようです。以前から、隣の山梨県はなぜコロナの感染者が出ないのか不思議でした。隣は東京都です。首都圏では毎日3桁の感染者が出ているにも関わらず、山梨県の感染者は0かせいぜい2、3人です。隣の長野県では数十人の感染者が出ています。
感染者が増えると、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」を出して店に時短を要請しますが、時短だけでは効果は限定的です。経済も停滞するばかりです。もうこんな安直で知恵のないやり方は見直す時ではないでしょうか。換気や距離やパネルやマナーなど、これまで1年間の科学的知見に基づいた基準を設けて店に実施してもらう。実施状況を見て自治体が認証する。認証を受けた店は時短をしなくても良い。これがコロナと経済の両立を可能にする方法です。
もうずいぶん前から見識のある人たちは、このことを指摘していました。山梨県の長崎幸太郎知事が実行に移しました。この決断力は素晴らしいことです。ようやく、他の自治体も後を追い始めたようです。
2021.4.15 日本の半導体はどうなるか
半導体が国家の安全保障と経済の要であることは、過去も現在も将来も変わらないでしょう。1990年代、日本の半導体が世界をリードしていた頃、危機感を募らせたアメリカは、日本の半導体を本気になって潰しに来ました。その結果は、メモリーは韓国にとられ、ロジックはアメリカに席巻されてしまいました。その後の日本の凋落ぶりは目を覆うばかりで、日本の半導体メーカーはキオクシアとルネサスエレクトロニクスくらいしか残っていません。
ここにきて米中の覇権争いは、半導体の囲い込みに動き出しました。現在最先端の5nm以下のロジックICを製造できるのは、台湾積体電路製造(TSMC)一社といっても良いでしょう。TSMCなしではiphoneは作れません。自動車も通信機器もパソコンも、殆ど全ての最先端製品はTSMC一社に依存しています。もし、台湾有事になり、TSMCの製造が止まったり、中国に飲み込まれたら、米国の覇権は維持できなくなるでしょう。メモリーも韓国のサムソンに依存しています。しかも、サムソンの工場は中国にあり、技術者の交流も密です。韓国は中国寄りですから、ロジックだけでなくメモリーも中国に抑えられる危険性があります。
そこで米国は国内にTSMCの工場を作ることを決めました。メモリーも、米国のメーカーにキオクシアを買収させ、日米でメモリーを生産することを考えているようです。4月17日の日米首脳会談でも、半導体が話題になると言われています。TSMCの研究所を筑波に作る計画も具体化しそうです。この米中覇権争いが、日本の半導体復活のきっかけになるかもしれません。ただし、資金力と経営力から、日本単独ではできないでしょう。
2021.4.22 Halo(日暈)現れる
大阪の家内の友人からLINEでハロが見えているという連絡がありました。急いで空を仰ぐと、長野県でもハロが観測されました。太陽が氷の粒の薄雲で覆われると、このような現象が見られるようです。氷の粒がプリズムの役割をするとのことです。
2021.4.23 菅首相はコロナ対策を甘く見ている
3回目の緊急事態宣言を出すことを決めた菅首相は、23日の衆院厚生労働委員会で、驚くべき発言をしています。
首相は2回目の緊急事態宣言の解除を決定した3月18日、「再び宣言を出すことがないように対策をしっかりやるのが私の責務だ」と発言しました。これに対する立憲民主党の山井和則氏の質問への答弁で、菅首相は「前回、私自身が『二度と、再び(出すことがないように)』と言ったということについては大変申し訳ない」と陳謝したうえで、「大阪、兵庫の変異株というのは、当時は出ていなかった。今回はこの変異株対策が一つの大きな焦点になる。従来の常識では考えられないということだ」と釈明しました。
これはとんでもない無知の答弁です。3月7日〜13日大阪での変異株陽性者数は42人、変異株の陽性率は41.6%でした。英国やヨーロッパ諸国で実証されているように、変異株が従来のコロナウィルスに急速に置き換わり、感染者の爆発的な増大が起こることは十分予測されることでした。多数の専門家が警告を発していました。私も急激な感染拡大が起こるだろうと予測していました。この事実を菅首相は認識していなかったことになります。一国のリーダーがこの程度の危機意識だとしたら、無為無策の結果が3回目の緊急事態を招いたということになります。
科学的な根拠に基づかない、政治的な判断ばかりが幅を利かせ、緊急事態宣言の日にちばかりが議論されるのが政府のコロナ対応です。
2021.4.29 不法移民と人権問題
中国のウイグル自治区、チベット、香港における人権問題が、民主主義陣営から非難されています。経済的、軍事的に肥大化するいびつな専制国家の政治的弾圧です。
中国を鋭く非難する米国においても、移民に関わる人権問題が話題になっています。移民に冷酷だったトランプ大統領と移民に寛容なバイデン大統領のどちらが人権に配慮する結果となるのでしょう。
トランプ大統領はメキシコとの国境に壁を作り、不法移民を物理的に排除しようとしました。その結果、不法移民が大挙して国境に押し寄せる事態は免れた様です。
一方、バイデン政権が誕生し、寛容な移民政策になるとの期待で、多数の難民が中南米から押し寄せています。3月には不法越境で拘束された不法移民が17万人以上になり、1月から10万人近く増えているということです。中でも問題視されているのが、親を伴わない子どもが3万人に上り、そのうちの1万5千人以上が劣悪な環境で収容されていることです。
人権問題に厳しいバイデン政権になって、かえって不法移民が増えた結果、人道的な対処の仕方が問題になってしまいました。不法移民の根源は、中南米諸国の貧困と治安の悪さと暴力です。これが改善されない限り、寛容な移民政策は建前だけの人権になりかねません。
2021.5.7 水素エネルギー時代の到来
私は大学院時代、太田時夫先生の研究室に属していました。当時の先生は水素エネルギーの将来性に目を付けられ、1974年に講談社現代新書『水素エネルギー』を著していました。先生はエネルギー変換の物性の専門家でしたから、その観点から水素のエネルギーとしての重要性に気付いておられました。当時の私は、個体物性の方に興味があったので、エネルギーとしての水素にほとんど興味を持つことはありませんでした。「水素は爆発するから危険ですね」と言うようなことを、先生に向かって平気で言っていたくらいです。
水素エネルギー協会は、 1973年に水素エネルギーシステム研究会として創立されています。先生は創立者の1人で、幹事長を勤められました。この研究会の創立は、 欧米の水素協会、国際水素エネルギー学会の設立より早く、世界で最初の水素エネルギーに関する 学会でした。その後、太田先生は国際水素エネルギー学会の副会長を務められ、世界の水素エネルギーを引っ張ってこられました。 まだ地球温暖化など誰も気にせず、話題にも上らなかったエネルギー問題を、1970年代からすでに気づき、活動を開始していたことに驚かざるを得ません。
カーボンゼロを見据えて、水素エネルギー実用化のニュースがメディアに頻繁に取り上げられる様になりました。1950年には全エネルギーの16%が水素になると予想されています。二酸化炭素を大量に出す鉄の精錬に使われようとしています。車も燃料電池で水素を使います。飛行機の燃料も水素化が検討されています。
現在は化石エネルギーから水素を抽出していますが、二酸化炭素が出るため、完全なグリーンエネルギーとは言えません。水の電気分解なら、酸素と水素しか生成されませんから理想的です。太陽光発電との組み合わせが期待されています。
水素エネルギーも開発段階では日本が先陣を切りましたが、いよいよ実用段階となると、中国や韓国に後塵を拝している様子です。中韓では燃料電池車を走らせる水素都市の実験が進められています。ここでもどこかで見た景色が現れそうです。半導体、太陽電池、液晶、リチュウム・イオン電池などの二の舞を演じてほしくありません。
しかし、日本の現状はお寒い限りです。縦割り行政の弊害が水素政策にも現れています。水素活用予算は経産省、環境省、国土交通省などにまたがっていて、一本化されていません。つまり、水素政策がバラバラでちぐはぐと言うことです。官民の足並みがそろう欧米に対して勝てるはずがありません。
以下、水素エネルギー協会のHPよりの引用です
http://www.hess.jp/index.html
水素エネルギー協会の歴史
設立:1973年(昭和48年)7月17日
歴史:
エネルギーとしての水素の利用が将来の夢とされ、一般社会では話題にも上がらなかった1973年に、将来起こるであろう地球環境問題やエネルギーの安定供給の問題を予測し、水素エネルギーをそれらの問題の有力な解決手段と位置付けて重要性を深く認識し、研究開発を推進するために同心の士を募って水素エネルギー研究会(後の水素エネルギー協会)が設立された。発起人は横浜国立大学名誉教授太田時男、東京大学名誉教授赤松秀雄、名古屋大学名誉教授伏見康治など錚々たる人達であった。
設立当初は大学関係者が中心であったが、その後産業界から各社が参加するようになった。また当時世界でも水素技術の研究が各所で行われるようになったので、我が国の水素エネルギー協会や米国マイアミ大学ベジログル教授、独国シュツットガルト大学ヴィンター教授など世界の水素技術の研究者が協力して、国際水素エネルギー協会(IAHE: International Association for Hydrogen Energy)を設立した。
2010年7月28日、法人格を取得して一般社団法人水素エネルギー協会となる。
2021.5.16 オリンピックが開けるとは思えない
「東京五輪・パラリンピックは本当に開けるのか」の問いかけに、菅首相は「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じて、安心のうえ参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守っていく」と繰り返しすばかりです。こんな答弁を繰り返すことしかできない状態で、オリンピックが開けるとは思えません。
政府のコロナ対策は神頼みに等しいようです。ステージ4だ5だとか、いつから緊急事態宣言を出すとか出さないとか、こんなことしか目に見えてきません。
パンデミックが始まって1年以上が経過するというのに、この間に抜本的な対策はほとんど打たれませんでした。この原因の本質は、平常時の政策の延長線上でしか緊急時に対処しようとしなかったことにあります。これには、法的な裏付けも必要であろうから、法律の改正を急ぐとか、緊急事態においては超法規的な対応を取るとか、やりようはいくらでもあったはずです。「特措法」の改訂にしても、政府はすぐには取り掛からず、半年以上も放置した挙句、今年の2月3日になってようやく改正されました。遅きに逸したとしか言いようがありません。しかも中身は中途半端で、「まん延防止等重点措置」という分かりにくく効果も疑問なおまけまで付けてしまいました。
政府ばかりの責任ではありません。大学、研究機関、医療機関からの科学的な提言や研究調査が行われたのでしょうか。
コロナ感染の初期には、保健所が行っていた疫学調査やクラスター追跡調査はある程度機能していたと思うし、感染爆発を遅らせる効果はあったと思います。しかし、メディア報道による発表内容は、濃厚接触者が何人で感染経路不明者が何人といった程度でしかありません。
保健所では「新型コロナウイルス感染症(疑似症患者を含む) 基本情報・臨床情報調査票 」により詳細な調査が行われています。感染前の14日間の日毎の行動歴と接触歴や接触者リストの詳しい調査がなされています。これは、感染源や感染経路を知る上での生の貴重なデーターです。この調査から得られる一つ一つの結果は大したことではなくても、生データーを全国規模で集め、データー解析をすることで、感染原や感染リスクの高い行動の明瞭な傾向が見えてくるのではないでしょうか。このような調査研究が実際に行われたのかは知りません。このようなことを、厚生省なり研究機関で行っているのでしょうか。
緊急事態宣言で、闇雲に時短や休業要請をするのではなく、科学的分析により感染リスクの高い行動、場所を特定し、そこに制限をかけるということをすべきです。富嶽のシミュレーションにより、飲食の場でもどのような対策をとれば感染リスクを低減できるかが分かってきています。そういう科学的対策をしないで、美術館や博物館まで閉鎖して、特定の業種に一律に休業要請や時短要請をするだけで押さえ込もうとしています。
ワクチン接種もすぐには進みません。国産のワクチン開発を怠ってきたつけです。医療体制は逼迫するばかりです。検査体制も入国の水際対策も生ぬるいままです。現在の甘い検疫体制では変異株の国内流入は防ぎようがありません。平常時の延長では有効な手は何も打てません。開幕まで後2ヶ月余りだというのにこんな有様では、オリンピックを開けるとは到底思えません。
2021.5.18 知恵を出している所はコロナ対策に成功している
以前から、なぜ鳥取県と山梨県は、コロナ感染者が少ないのか不思議でした。特に、山梨県は東京都の隣で、首都生活圏に含まれる地域です。
「世田谷モデル」の提唱者である、東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦先生はPCR検査におけるCt値の重要性を指摘されました。無症状者でもCt値が25未満の、いわゆるスパースプレッダーがいるという結果です。ウイルス量の数が桁違いに高く、Ct値が20未満になると、飛沫だけで簡単に感染するそうです。一方で、Ct値が35以上では、感染力は極めて低下するとのことです。要するに、PCR検査の陽性判定だけでなく、Ct値に注目し、Ct値の小さなスーパースプレッダーとその周辺を、無症状者も含めて徹底的にPCR検査することが、極めて有効なクラスター対策になるわけです。
Ct値(Threshold Cycle)とは、検出対象遺伝子の PCR 増幅シグナルが陽性と判定されれるまでの増幅サイクル数です。Ct 値は検体中のウイルス量に反比例し、ウイルス量が多くなるほど小さい数値となります。Ct値が35より大きいと「陰性」と判定されます。
これを実践したのが「鳥取モデル」です。影山誠二鳥取大教授が中心となり、平井伸治知事がリーダーシップを発揮して、目覚ましい効果を出しています。併せてコロナ対策をした店舗を認定する制度も定着させ、時短や営業自粛を課すことなく、コロナ感染者の発生を最小限に抑えることに成功しています。
同様の認定制度は「山梨モデル」として、山梨県でいち早く実施しており、全国的に広がりつつあります。中には、人口密度の高い東京や大阪では実施できないという人たちがいます。できない理由を真っ先に挙げる人たちは常にいるものです。知恵がないのです。
2021.5.28 ワクチン接種
5月21日に1回目のコロナワクチン接種が完了しました。翌日少し腕が痛いことと、なんとなく運動をする気になれない程度で、目立った副反応はありませんでした。先ずは一安心です。
ワクチン接種で元気を取り戻しつつあるのは菅さんのように見えます。このところ、7月末接種完了と大号令をかけたり、自衛隊による大型接種を開始したり、ワクチンの打ち手を歯科医師、救急救命士などに拡大したりと、少し元気を取り戻しつつあるようです。政権維持も、オリンピックも、何もかもがワクチン頼みで、少しづづトンネルの先が見え始めたということなのでしょう。
今までは、PCR検査体制を始め、緊急医療体制も、法整備も、水際対策も、ゲノム解析も、科学に基づいた有効な感染対策も、何もかもが中途半端で後手後手であったのに比べると、少しましになって来たようです。それというのも、他力本願的なワクチンに頼るしかないからでしょう。皮肉なことを言えば、ワクチンさえあれば、誰にでもできることです。外国に供給を頼るしかない状況にあるから、政治家の手腕が問われるということなのでしょう。
それにしても他力本願的です。オリンピック開催の可否も、ワクチン頼みです。緊急事態宣言を発すること以外、今まで有効なコロナ対策が出来なかったのに、オリンピックだけは対策を強化して行うというのは、どう考えても腑に落ちません。
2021.6.2 La finta giarudiniera 偽の女庭師
モーツァルトのオペラLa finta giarudiniera(偽の女庭師) がBSプレミアムシアターで放映され、録画をしてみました。演奏はミラノ・スカラ座で古楽器を用いた演奏でした。このオペラは演奏される機会が滅多になく、実は私は初めてみました。モーツァルト・クリークとしてもちろんこのオペラの存在は知っていましたが、今まで聞く機会に恵まれませんでした。
モーツァルトが18歳で作曲したオペラです。決して面白いオペラではありません。最後まで聞くのに多少の忍耐が必要です。しかし、その音楽には紛れもなく、後の傑作オペラに通じるものが詰まっています。「イドメネオ」が、「後宮からの誘拐」が、そして何よりもフィガロの結婚に始まるポンテ3部作「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」のオペラ・ブッファの音楽が、至る所に、まるでダイヤモンドの原石のように、散りばめられています。
舞台演出は古典的な衣装で、モーツァルト時代の雰囲気を醸し出していました。しかし、幕が進むにつれて、舞台装置を壊したり、放り投げたりの、最近流行の破壊的な選出が目立つようになりました。最後には、足の踏み場もないくらいに舞台上に散乱し、プリマドンナはそれを避けながら歩かなければならない状態でした。こうした破壊的演出が、何か抽象的に表現したいものがあるのでしょうが、私には理解できません。芸術は美であり、モーツァルトは美をどんな場面にも求めました。音楽は美しいのに、舞台は醜いのです。近年のヨーロッパのオペラ演出は、新しいものを模索する混乱期にあるように思われてなりません。
1774年の夏、三度目のウィーン滞在から1年後、バイエルン選帝侯宮廷から翌年の謝肉祭用のオペラ・ブッファの作曲を依頼されます。9月頃から作曲を開始したようです。
モーツァルト父子がミュンヘンに滞在した様子は、レオポルトから自宅に宛てた手紙に残されていて、『モーツァルト書簡全集Ⅱ』で読むことができます。それによると、12月9日にミュンヘンに到着しています。12月16日の手紙では、モーツァルトは歯痛で、腫れてきて、家にこもっていたとあります。21日になってようやく回復し、6日も家に足止めをくらった、とあります。
初演は1775年1月13日で、1月14日付の手紙でモーツァルトは「・・とてもいい出来だったので、その評判はママには描写できないほどです。第一に、劇場は大入り満員で、大勢の人が引き返さなくてはなりませんでした。ひとつのアリアが終わるごとに、いつも拍手と驚嘆のどよめきとマエストロ万歳の叫び声です。選帝侯妃殿下も太后も(僕の向かい側におられて)ぼくにブラヴォーと言われました。オペラが終わり、バレエが始まるまで、その間たいていは静かなものですが、ただもう拍手とブラボーの叫びだけでした。止んだかと思うとまた始まり、さらに続くのです。」とオペラの成功の様子が、興奮をもって綴られています。
ミュンヒェンの通信員は「私はまた驚くべき天才モーツァルトのオペラ・ブッファを聴いた。・・・天才のきらめく焔がそこかしこにひらめいていた。だが、それはまだ、香煙の雲となって天にまで立ち昇っていく静かな祭壇の火ー神々にとって好ましい香りーではない。もし、モーツァルトが温室育ちの植物でないとすれば、彼はかつて生きたもっとも偉大な作曲家の一人となるにちがいない。」と報告しています。これは当を得た論評でした。
初演の成功にもかかわらず、第二女性歌手が重い病気にかかり、再度上演されましたが、病人の女性歌手のおかげで短くされねばなりませんでした。残念なことに、ザルツブルクからオペラを聞きに大勢の人がやってきましたが、無駄足になってしまいました。手紙によれば、3月7日にザルツブルクに帰りましたから、3ヶ月近くミュンヒェンに滞在したことになります。
2021.6.9 ポリーニのモーツァルト弾き振り
FM放送から聴き慣れたモーツァルトのピアノ協奏曲が流れてきました。ああモーツァルトかと思いながら聞き流していると、その美しいピアノの音色と、明瞭で力強いタッチ、芳醇で芳しいオーケストラの響きとの一体感に、強う衝撃を受けました。最後まで聞き終え、ポリーニがピアノと指揮をしたライブ録音であることを知りました。私としたことが、うかつなことに、こんなCDが発売されていることを知りませんでした。さっそくウェブで検索すると、2枚のCDが発売されています。もう新譜は品切れでした。仕方なく中古を調べてみると、Amazonで格安で販売されています。すぐに注文しました。運よく、新品同様のCDが届きました。
特に気に入ったのが、12番と17番です。12番は弦とオーボエ(無くても可)だけのシンプルなアンサンブル、17番は管が活躍し豊かな音色のオーケストラと、対照的な2曲です。いずれもウイーンに移り住み、フィガロを作曲する前後の、人気絶頂期の作品です。自信に溢れ思いのままに活躍している様子が音楽からも聴き取れるようです。17番のフィナーレを聴くと、まるでオペラ・ブッファの第3幕終曲のようだと思います。「フィガロの結婚」のフィナーレのような華やかさと躍動感に満ちていてドラマチックです。
録音も素晴らしく、ポリーニの力強く輪郭がはっきりしたピアノと、これと一体となったオーケストラの音色の美しさは特筆すべきです。弾き振りの醍醐味というのか、ピアノとオーケストラが一つに溶け合った一体感と緊密感から産み出される響きは、至福の時を与えてくれます。さすがポリーニとウィーンフィルの音です。
2021.6.16 オリンピック・モードに
つい最近まで、こんなコロナ対策でオリンピックができるのだろうかと、懐疑的でした。しかし、オリンピック関係者及び菅総理の開催への意志は硬く、反対勢力はそれに押し切られたようです。長い年月、膨大な資金と人材を投入した巨大組織による国際イベントという、とてつもなく大きなイナーシャを持った運動を止めるためには、それに勝るエネルギー源が必要です。コロナ感染が小康状態にある状況下では、オリンピックを予定通り開催するということは自然の流れだと思います。
私も含めて、いざ開会式が始まれば、オリンピックに夢中になることは間違いないと思います。
問題はその先です。幸運なシナリオは、コロナ感染が拡大せず、オリンピックが成功し、ワクチン接種も進めば、菅政権の圧勝となります。最悪のシナリオは、インド株がオリンピック期間中に蔓延し、緊急事態宣言を出さざるを得なくなる状況が生まれることです。オリンピックどころではなくなります。あるいは、オリンピックが契機となり、感染拡大が起こるかもしれません。そうならないという保証はありません。こうならないことを願うばかりです。
2021.6.29 山梨大 鈴木教授の「意見書」
私の家のすぐ横に、富士見町の歴史を作った「帰去来荘」という別荘があります。明治時代に、地元出身のいくつかの大臣を務めた大物政治家である小川平吉が建てた別荘です。樹齢100年以上の樹木が生い茂り、7月にはヤマユリの群生が芳香を放ちながら咲き誇ります。
この別荘地が外国資本の手に渡り、太陽光発電所の計画が持ち上がりました。住民はこぞって反対しています。しかし、事業者は強行で、ヤクザまがいのコンサルタントを雇って、嘘と騙しと脅しの手口で、住民を懐柔しようと躍起になっています。
反対するにも、闇雲にするのには限界がありあます。最後は論理的な反対理由がないと、押し通すことは不可能です。そのために、地域防災の専門家で、山梨県を始め全国的に環境破壊や防災に取り組んでおられる、山梨大学工学部の鈴木猛康教授に相談に伺いました。熱心に相談に乗っていただきました。町長への「意見書」を依頼すると、快諾していただけました。以下、抜粋です。
「富士見町太陽光発電設備の設置及び維持管理に関する条例では、第5条で土砂災害防止法における土砂災害特別警戒区域への設備設置を禁止していますが、土砂災害特別警戒区域のさらに上にはげ山を作り、保水能力を低下させることは、土砂災害特別警戒区域のがけ崩れ発生リスクを高めることになるので、土砂災害特別警戒区域への設備設置と同じ行為と判断します。したがって、歴史的にも、環境面でも貴重な当該地で、土地の造成、太陽光発電施設を設置を行うことに賛成できません。」
条例では「土砂災害特別警戒区域」での設置は禁止していますが、そこから一歩離れれば建設可能です。しかもこの「土砂災害特別警戒区域」は形式的で、下に人家がなけれが指定されません。土砂崩れが起こるかどうかとは無関係です。条例の抜け穴です。
2021.7.5 荒んだ心を慰めてくれる山アジサイの花
このところ音楽を聴く余裕がなくなりました。CDを掛ける気になれません。太陽光の反対運動で、事業者に負けないよう、あれこれと考えて策を練ることに夢中になり、心の余裕が失われているようです。住民の一部には条件闘争に入ろうとする不穏な動きもあります。加えて、町長選挙を控え、太陽光問題を良い方向に解決してくれそうな候補者を応援することになりました。公開質問状を出したり、その公開のビラの準備をしたりと、ますます余裕がなくなっていくようです。
パネルが設置されることのよる土砂災害の危険性について、山梨大学の鈴木先生に相談に行きました。町長宛の「意見書」を書いていただき、それを町長に提出したりと、気を使うことも重なりました。
玄関を出ると、左手に山紫陽花が梅雨の中で咲いています。ふと心が和む瞬間です。
2021.7.9 オリンピック・パラリンピックは誰のために
東京の感染者数が900人を超えてきました。デルタ株への置き代わりによる感染増加は予想されたことです。政府も緊急事態を出さざるを得なくなりました。緊急事態宣言下でのオリンピックが現実になってしまいました。
立憲民主党の枝野代表は、東京五輪・パラリンピックの「中止または延期をIOC(国際オリンピック委員会)などに対し、強く求めて交渉するべきだ」と訴えたと伝えられています。この期に及んで、何か政治的な発言のように感じられます。私も、以前は抜本的な感染対策が取られていない状況で、オリンピックが開けるのかと危惧していました。1年間の猶予があったのに、何をしていたのかという疑問です。しかし、ここに至ったからには、無観客でも開催せざるを得ないと思うようになりました。あたかも、幕末の志士たちが尊王攘夷から開国へ変わっていたようなものです。世論調査でも、約70%の人が開催に賛成しているようです。
国民はオリンピックが中止になっても、失望するだけのことです。あるいは安堵するかもしれません。しかし、選手はどうでしょうか。4年に一度のチャンスのために、人生を賭け、まさに命を削るような厳しい練習を積んできているのです。「はい中止」ではすまないでしょう。この選手たちの心情を考えれば、無観客であろうとオリンピックを予定通り開催するのが正しいと思うようになりました。圧倒的多数の人たちは、テレビで観戦するのですから、多少盛り上がりに欠けるにしても影響は最小限に抑えられます。テレビの画面を通して、感動は確実に伝わるはずです。色々と問題は残るでしょうが、一々論ったところで仕方がなく、開催に向けて協力していくより他はないでしょう。
開催中止や延期は、早い段階であればあったと思いますが、開催まで2週間になった時点で、中止も延期もないでしょう。感染対策、特に水際対策に最善を期するしかありません。もし感染が再拡大するようならば、菅内閣が終わることになるのでしょう。成功すれば、コロナ・パンデミック下でのオリンピック・パラリンピックとして歴史に残ることになります。あるいは、新しいオリンピックのモデルになるかもしれません。
2021.7.14 公開質問状
西村大臣が勇足でだいぶ叩かれています。なんとか酒類の提供をやめさせようと、一生懸命になりすぎたからだろうと、半分同情いたします。
8月に富士見町の町長選挙があります。現職の名取重治町長と、新人の中島恵理さんが立たれます。私は、富士見町の将来のためには中島さんがどうしても必要であると考えています。政策や考え方に共感しますし、何よりもお人柄が素晴らしい人です。富士見町のような田舎にはもったいないくらいの、輝かしい経歴の持ち主ですが、エリートぶったところは全くなく、誰とでも気さくに接して、どんな話でも真剣に聞いてくれます。そして、前向きな意見を提示してくれます。富士見町を日本一の町にしたいという強い意志をお持ちです。
両候補の政策や考え方を町民に広く知ってもらうために、私達が関わっている太陽光発電に関して、公開質問状を提出しました。二人から回答をいただき、新聞発表をしたり、新聞折り込み用のパンフレットを作成したり、ネット上で公開もしています。
https://fujimiwalk.com/pg368.html
とにかく、初めての経験でもあり、多くの人たちの助言を受けながら、手探りで進めています。
人生70歳半ばになって、こんな経験をするようになるとは、夢にも思いませんでした。中島候補は毎朝辻立ちをしていますが、応援に出かけたりもしています。
2021.8.7 選挙戦を応援して
初めて、選挙戦を応援しました。富士見町の町長選があり、8年ぶりに、新人と現職の一騎討ちになりました。現職に挑むのは中島恵理さん(48歳)、環境省で働き、長野県の副知事も歴任された、優秀で有能で小柄ながら改革のエネルギーに満ち溢れた、素晴らしい人です。今までの経験を生かし、国、県と太いパイプを持ちながら、将来への確固たるヴィジョンとアイデアを持ち、富士見町を日本一の町にしようという意欲に燃えています。
これに対し、現職は富士見町出身で地元の企業に勤め、その後は役場の助役を経て無当選で町長になりました。リーダーシップに欠け、ヴィジョンも哲学もない、単に従来の町政を惰性で続けていくだけの町長でした。暗愚と言っても良い町長には相応しくない人物です。
今回の町長選は、停滞を続けるのか、それとも前進するのかの選択ですが、残念ながら、多くの町民は停滞そのものに気づいていません。これを支持する層は、村社会の地縁、血縁としがらみの中で何の疑問もなく生きてきた人々です。この停滞に気づき、変化を求める様になるためには、時間が必要です。
中島恵理さんの説得力ある政策も、浸透するには時間が必要です。今回の選挙でその時間が十分あったとは言えません。明日が投票日です。今は、結果を待つしかありません。
2021.8.12 残念な結果、でも町民が町政に目覚める
中島恵理さんは善戦したものの、わずかに及びませんでした。政策やビジョンにおいて、現職よりも遥かに優れていることは明白でしたが、選挙はそれだけでは勝てませんでした。
日頃から政策など感じられない現職は、選挙に備え、中島さんの政策を研究したのか、中身はともかく同様な項目を並べてきました。有権者から見ると、政策の違いが目立たなくなってしまいました。さらに、某新聞記者を相談役にして、町民に訴えるキャッチコピーを、チラシや選挙公約に入れてきました。さらに「もう一期やらせてください」と、繰り返し町民に訴えかけました。結局、危機感を覚えた現職側の巧妙な戦術が功を奏し、組織票で優位に立つ現職を突き崩すことが出来ませんでした。
しかし、準備期間もなく、組織もなく、草の根の運動だけに頼らざるを得なかったにもかかわらず、肉薄できたことは評価して良いと思います。現職も、選挙期間中に、公開質問状などによる民意の高まりを感じ、中島さんの公約の一部を取り入れざるを得なくなってきました。これにより、町民は政策に目覚めました。今まで町に何を言っても無駄だと諦めていた町民が、ものを言えば変えることができることを知りました。
町民が町政に目覚めたことが、この選挙の最大の意義だったと思います。
2021.11.17 立憲民主党はどうなる
今回の衆議院選挙で、立憲民主党は議席を減らしました。敗因は、共産党と組んだことだと言われています。私もその様に思います。
面白かったのは、枝野さんが責任を取って辞任したのに対し、志位さんは責任はないと言い放っています。方針に誤りはない。結果が悪かったとしても、それは方針そのものにあるのではなく、今回の選挙のたまたまの結果に過ぎない、と言いたかったのでしょう。
これには根拠があります。共産党の綱領を読んでみると、よく分かります。まず議会で多数を取る。そのためには統一戦線を張って、協力できる政党と組む。議会で多数を取れれば、連合政権を作る。やがては、共産党による政権を実現する。この様な野望です。これが共産党の基本路線ですから、共産党が野党連携に積極的なのは当然のことです。たとえ結果が悪くても、志位さんが責任を取る必要がないのは、正しい綱領に従っているからです。
問題は、これに立憲民主党が票欲しさに乗っかったことです。しかし、結果は票を減らしてしまいました。代表選が始まりますが、この件にどう決着をつけるのか、有耶無耶にするのか、注目したいと思います。今回の選挙で票を伸ばした、日本維新の会と国民民主党の非自民中道勢力の存在感が強まれば、立憲民主党は再び分裂する可能性もありそうです。
2021.8.22 地球を救えるのは人口減少
ベストセラーになった斎藤幸平著『人新世の「資本論」』を愛読しています。就寝前に読み返しています。一節を読み、目を閉じて考えていると良い具合に眠くなってくれます。第3章「資本主義システムでの脱成長を撃つ」までは納得しました。このままま、資本主義の成長を追い求めていけば、地球温暖化を止めることは出来ずに、人類は危機的な状況に置かれるよになることは間違いありません。資本主義の本質は成長を続けることですから、資本主義システムのままで、脱成長を模索することは不可能でしょう。
解決策として、「脱成長コミュニズム」を提唱されています。ここから、なるほどその通りかもしれないと思いながら、果たして「脱成長コミュニズム」が可能なのか、納得できないでいます。果たして、人間はそこまで理性的に行動できるのか、資本家が自らの富を放棄することを許すのか、人類は必要なものだけで生活することを選択できるほど賢明なのか、疑問を感じます。
地球温暖化などの地球という惑星に生物が存続できる限界を越えたと実感できるまで、資本主義は成長を追い求めるのではないでしょうか。果たして、G7あるいはG20で、来年から経済成長を年率ーX%で減少させていこうという合意が、この数十年の内にできそうには到底思えません。当面は経済成長を続けながら、SDGsを掲げて脱炭素社会の実現を模索し続けるのでしょう。斎藤幸平氏が著書で述べているように、これでは地球温暖化を効果的に防げないことは、皆が薄々感じているのではないかと思います。解決を先延ばしにしているだけです。
経済成長が進み生活が豊かになると人口が減少することは、生物としての人類の生存を図るための自然の摂理なのかもしれません。人口が減少すれば、二酸化炭素の排出量も自ずと減少し、環境への様々な負荷も軽減されます。「脱成長コミュニズム」という人類の理性に期待するよりも、生命維持のための人口減少の方が、宇宙の摂理に従っている様に思います。人間の欲望が、資本主義での経済成長をストップできない代わりに、同じ欲望が人口減少を招き経済成長にブレーキをかけるという幸運なパラドックスが、人類を救うのかもしれません。
2021.8.27 「政治は悪さ加減の選択である。」
福沢諭吉の名言に「政治は悪さ加減の選択である。」とあります。昨今の自民党総裁選を見ていると、まさにそう感じざるを得ません。発信力に欠け、国を引っ張る精気にかけた現総裁と、人気のない岸田さんとの戦いになってきました。人気の石破さんは出馬に否定的な態度をとっています。私は出馬すべきと思いますが、支える国会議員がいないのでしょうか。若手の元気の良い人が出てくることを願うばかりです。
国家論やコロナ対策などではなく、二階幹事長降ろしと、若手議員の登用という自民党内のお家問題が、一国の総理を選択する選挙の最大の争点になる様子です。若手議員にとっては、どちらが自身の衆議院選挙に有利かが、決め手になるとも言われています。
政治は人であり、悪さ加減の少ない人を選ぶのが政治なのだと、明治の賢者に倣って達観するしかない様です。
2021.9.6コロナに敗れた菅総理
菅首相が遂に退陣することになりました。内閣発足当時は、政策を実行してくれるだろうとの期待感がありました。デジタル庁の設置、携帯電話値下げ、地球温暖化対策で2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする、ワクチン接種、開かれたインドタオ太平洋戦略の推進、賛否はあるもののオリ・パラの実施など、成果は残しました。平時なら、仕事を成し遂げた総理であったかもしれません。
しかしながら、コロナ対策があまりに不十分でした。特に、検査体制の充実、病床の確保、法制度の整備では、一年の期間があったにもかかわらず進展せず、結局は緊急事態宣言を繰り返し出すことしかできませんでした。Go Toも足を引っ張りました。緊急事態宣言では、国民の協力が必要ですが、国民との間のコミュニケーションができませんでした。これは、危機における一国の総理としての資質に欠けていたとしか言いようがありません。
4月23日に「菅総理はコロナ対策を甘くみている」と書きましたが、その通りになりました。パラリンピックの閉会式に出席した秋篠宮の隣に座った菅さんは、とても小さく見えたのが印象的でした。本来なら、コロナ禍にも拘らず、パラリンピックを成功させた国の指導者として、誇らしい場であったはずです。喜びを全身で表現しているパラリンピック選手の晴れやかな表情とは、あまりにもかけ離れた存在でした。
2021.9.14 町と事業者を相手にしたメガソーラー反対運動
富士見町の明治時代から続く別荘「帰去来荘」跡地が、スペインの企業に買われ、中国系企業が発電事業を行い、ヤクザのようなコンサルタント会社が交渉に当たっています。
計画地は、急斜面の丘の上にあり、大規模な造成工事で裸地にされ、そこに大量の雨が降れば、土砂災害の危険性が高まることは明白です。しかし、これを禁止できる規則や条例はありません。県の基準に沿ってさえいれば、開発は許可されます。町は、許可せざるを得ないとして、むしろ事業の推進を後押しさえしているような動きをしています。
町長はリーダーシップが全くなく、副町長が役場を仕切り、この事業を進めたがっているようです。買収されているのではないかと、噂が流れるくらいです。町の予備費を使って、ボーリング調査が行われました。本来、事業者が行うべきことです。町は、事業者の申請に合わせて、町としても緊急にデーターが必要との、もっともらしい理由を言っていますが、説得力はありません。結果は目に見えていて、町が事業者に税金を使ってお墨付きを与えるようなものです。
住民はメガソーラー開発に反対していますが、相手が外国の事業者であるだけでなく、町とも戦わなければなりません。外国資本により、町の自然と環境が破壊され、彼らの利益のために町が犠牲になる事実を、町は認識できないようです。このように行政のレベルの低い町に、住みたいと思う人がいるでしょうか。
2021.9.21 議会顛末記
今日は富士見町議会にとって記念すべき日になりました。行政を正す議会の役割を十分に発揮してくれました。
環境保全条例の改正案が否決されました。三井新成議員の勇気ある棄権退場により、5:4の反対多数で、第26条の土地購入契約前の事前協議をなくする改正案が否決されました。
反対意見をしていただいた、名取武一、牛山基樹、五味平一、島正孝、川合弘人、各議員に敬意を評します。ありがとうございました。これに反して、町の言うことにはただ賛成するだけの織田てるお、小倉裕子、八島尚、五味仙一、各議員の賛成意見は全く内容も理論性もないものでした。彼らは、議案が否決されたことで、町民の前に赤恥を晒すことになってしまいました。三井議員が議場を退出する時には、傍聴席から賞賛の拍手喝采が自然と沸き起こり、議案が否決された瞬間には、さらに盛大な拍手が沸き起こりました。まさに、議会にとっては歴史的な瞬間でした。
ドラマはまだ続きます。議会の最後に、植松副町長を再任する決議が行われました。町長が「私のないものを持っている。実務に長けている」という趣旨の推薦理由が述べられた後、議会の承認を求める採決がありました。なんと、これに賛成したのが、例の4人の議員だけでした。他の議員は全て再任反対で、副町長の再任は否決されました。この瞬間も、傍聴席から拍手が沸き起こり、議長から静粛にとの注意があったほどです。最初は、何が起きたのかよく分かりませんでした。しばらくしてから、ああ、副町長がこれでお終いなんだとということに気がついたという訳です。
条例例改正も、太陽光発電所も、副町長主導で進められてきました。これらが全て議会で否定されたのです。これで流れが変わるでしょう。町長にとっては大変な痛手です。民意の力を痛感したことでしょう。町民が動けば、町を変えられます。この意味で、今日は議会と町民が勝利した、富士見町にとって記念すべき日になるでしょう。
2021.9.26 コロナウィルスの知恵
全国のコロナ新規感染者数は、8月20日の25,892をピークに、1ヶ月後の9月20日には2,224人まで激減しました。ワクチン接種が進んだこと以外、特別な対策は取られていません。専門家の間でも、原因が特定されていないようですが、ワクチン接種の普及、ウィルスの変化、行動変容、気候、などの複合要因ではないかと言われています。
そこで、素人の仮説です。これは、ウィルスの知恵ではないかと考えます。
このまま感染が広がり、70%以上の人が感染しますと、いわゆる集団免疫が形成されて、それ以上の感染が抑えられると、ウィルスは次第に増殖が抑えられ、最終的には死滅してしまいます。そうならないように、自然と増殖が抑えられるメカニズムが働くのではないかと考えられます。専門家によると、ウィルスが増殖していく過程で、コピーミスが起こるようになり、これによって感染力が減少するということが起こるようです。
こうして一旦は感染爆発が終息しますが、ウィルスが完全に死滅したわけではなく、一部は強い感染力を秘めたまま、あるいは新たな変異によりより強力なものとなって、一部の人の間で密かに感染を広げていきます。そして、ある程度まで感染が広がると、それが感染爆発という形で新たな波を作り出します。
もしそうだとすれば、生存維持への自然の原理というものは恐るべきものです。
人間にもそのような原理があるのでしょうか。少子化が各国で問題になっていますが、これはまさに自然の原理かもしれません。経済成長に伴い、地球の人口が増え続ければ、地球自体が増えた人間を支えきれなくなります。食料だけでなく、深刻な環境破壊や気象変動によって、人間が地球上に生存できなくなります。
2021.10.4 岸田さんは変身した
今まで岸田さんはなんてつまらない人かと思っていました。飄々と頼りなく、話ははっきりせず、とても一国のリーダの器ではないと思ってました。昨年の総裁選でもその印象は消えませんでした。ところが今回は違いました。
態度がしっかりして、話し方も確信のある力強さが加わってきました。二階さんを追い落としたあたりから、首相の座を勝ち取る覚悟だ出来たようでした。この年で変わることができるのは、大したものです。なかなかできないことです。おそらく、努力したのでしょう。菅さんは最後まで変わることができませんでした。辞めると決めてから、肩の力が抜けたのか、国民に訴えようとする姿勢が見られましたが、時すでに遅すぎたようです。
岸田さんは大器晩成型なのでしょう。大学受験に3回失敗しても立ち上がるとは、大した人物です。上手くいけば、次の衆議院選と参議院選で勝てれば、長期政権も可能かもしれません。
岸田さんが進めようとする「新しい資本主義」には期待します。世界の潮流だと思います。分配に比重を移して行き過ぎた格差を是正し、みんなが豊かになる社会は好ましいことです。アベノミクスで歪んだ社会を修正する必要があります。
2021.10.13 ザンデルリングのブラームス
この1年半ほど、メガソーラー建設の反対運動に追われ続け、特にこの数ヶ月は、町長選挙から9月の町議会と、目まぐるしい展開で、音楽をゆっくり聴く気分的余裕がありませんでした。ここにきて、町の行政が良い方向に動き始め、少しずつ心のゆとりを持てるようになりました。
久しぶりに、内田光子のベートーベン・ピアノ・コンチェルトを聴いて、指揮者のクルト・ザンデルリングに興味を持ちました。ピアノはもちろんですが、オーケストラがとても良かったからです。ザンデルリングはあまり録音に積極的ではなかったようで、CDも数多くは出ていません。今まで馴染みがなく、聴いたことがなかったのですが、経歴を調べてみると納得できました。
東独の出身で、ナチスから逃れてソヴィエトに同盟し、そこを第二の故郷として音楽のキャリアを積みました。その後東独に戻りましたが、東側で活躍していたこともあって、西側の音楽メディアで広く知られる機会が少なかったようです。ベルリン交響楽団(現在のベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)を育成しました。
このベルリン交響楽団を指揮して録音したブラームスの交響曲全集を入手して聴いてみました。まず第1番、ゆっくりしたテンポで、曲が止まってしまいそうなくらいゆっくりで、もうちょっと早くと思ったほどでした。1楽章だけで、従来の演奏に比べて1分以上の遅さです。なぜこれほど遅いテンポを選んだのか不思議に思い、3回繰り返し聴いてみました。次第に、なるほどとわかるようになりました。響きの豊かなベルリンキリスト教会で録音したと言うこともあるのでしょうが、じっくりと音楽の流れと音の響きを聴かせる演奏です。残響の豊かなホールでは、自然とテンポは遅めになるのでしょう。こんなに美しい響きのブラームスは初めて聴きました。第1番で受けた印象は、残りの3交響曲全てに共通しています。特に、第2番と第4番が気に入りました。ブラームスは重くなりがちですが、こんなに美しいブラームスは初めてでした。
021.11.3 蝶の羽ばたきが嵐を起こす
2年前から始まった太陽光発電所建設の反対運動が、地方の小さな町の行政を大きく変えようとしています。
明治時代に始まる別荘地であった富士見町の、歴史ある別荘地をスペイン企業が買い取り、FIT(固定価格買取制度)を使った太陽光発電計画を始めようとしました。スペイン企業が売電で得る利益は、町民が支払う「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」が上乗せされた電気料金によって賄われます。町民の負担が、外資の利益になるのです。この売電の権利と土地の所有は、即座に中国系の企業に売却されました。これはまるで植民地にされたのも同然です。
これだけでも腹立たしいのですが、この別荘地は樹齢100年以上の樹木が生い茂り、八ヶ岳の眺望にも優れた、富士見町の一等地にあり、数多くの著名な文人や政財界人が訪れた歴史ある場所でもあります。この優れた環境が破壊され、無機質なパネルで覆われてしまいます。しかも、急傾斜地の丘の上にあり、土砂災害の危険が指摘されています。
周囲の関係区はもちろん反対しましたが、区としての反対運動は、反対の決議をしたところからは進みません。主に中心となって反対したのは、二組の老夫婦でした。
新聞社に連絡して記事にしてもらう、署名活動をする、あらゆる方面に反対を働きかけるなど、「できることは何でもやる」を貫き通しました。スペイン大使館にも相談しました。特に、朝日新聞社の記者さんには、有益なアドバイスをいただきながら、全面的な協力をしていただけました。町議会で反対する質問をしてくれる議員さんも現れました。
今年の8月には町長選挙があり、太陽光発電の乱開発に反対する候補を応援しましたが、残念ながら落選してしまいました。しかし、太陽光問題を町長選の争点の一つにすることには成功しました。公開質問状を出し、現職の町長がいかにこの問題に消極的であるかを、町民の前に明らかにすることができたのです。
町内には3箇所での反対運動がありましたが、町長選を界に、3グループが結束して反対運動を進めるようになりました。これは、大変大きなことでした。これらの動きが、選挙の期間中に、現職の町長の姿勢を一変させませた。太陽光条例を改正して規制を強化することと、町を乱開発から守ることを約束したのです。
我々が応援した候補は惜しくも落選しましたが、そのおかげで、太陽光に関する町政を一変させることができました。9月の議会では、太陽光発電に積極的だった副町長の再任を、議会が否決してしまいました。議会も我々の側に立つようになりました。
そして、日本でも最も進んだと言える太陽光条例の改正が始まったのです。そこには、住民の「合意」が盛り込まれました。これで、周辺の住民が反対する太陽光発電所は建設できなくなります。この年度内に制定される予定で、現在パブリックコメントを募集中です。
2021.11.17 立憲民主党はどうなる
今回の衆議院選挙で、立憲民主党は議席を減らしました。敗因は、共産党と組んだことだと言われています。私もその様に思います。
面白かったのは、枝野さんが責任を取って辞任したのに対し、志位さんは責任はないと言い放っています。方針に誤りはない。結果が悪かったとしても、それは方針そのものにあるのではなく、今回の選挙のたまたまの結果に過ぎない、と言いたかったのでしょう。
これには根拠があります。共産党の綱領を読んでみると、よく分かります。まず議会で多数を取る。そのためには統一戦線を張って、協力できる政党と組む。議会で多数を取れれば、連合政権を作る。やがては、共産党による政権を実現する。この様な野望です。これが共産党の基本路線ですから、共産党が野党連携に積極的なのは当然のことです。たとえ結果が悪くても、志位さんが責任を取る必要がないのは、正しい綱領に従っているからです。
問題は、これに立憲民主党が票欲しさに乗っかったことです。しかし、結果は票を減らしてしまいました。代表選が始まりますが、この件にどう決着をつけるのか、有耶無耶にするのか、注目したいと思います。今回の選挙で票を伸ばした、日本維新の会と国民民主党の非自民中道勢力の存在感が強まれば、立憲民主党は再び分裂する可能性もありそうです。
2021.11.26 ディジタル庁は大丈夫か
菅内内閣が鳴り物入りで創設したディジタル庁が、9月1日からスタートしました。少々高飛車で、硬い感じで、上目目線的な発言が印象的だった平井大臣が落選し、スタート早々に味噌が付きました。後任の牧島かれん氏がどこまでやれるのか、見ていくしかありません。
ディジタル庁のホームページを見てみました。さぞかし先進的で斬新なものだろうとの期待は裏切られ、なんともパッとしない言葉だけの平凡なHPです。ここにはこう謳われています。
菅さんが鳴り物入りで導入した割には、最近さっぱり動きが伝わってきません。メディアが報道しないだけなのかもしれません。岸田総理もディジタル化の遅れにどれほどの危機感を感じているのか定かでありません。
民間人を登用しましたが、民間の感覚で提案するアイデアも、お役人たちが行政の手続きや慣例を盾にとって、実現不可能として取り上げられない様です。民間人は行政の知識がないために、この役人たちに反論できないと嘆いている様です。ディジタル庁も初心は立派であっても、時間と共に霞ヶ関の一官庁に埋没してしまうのではないかと危惧されます。行政組織の遅れたディジタル・マインドを打破するには、強力なリーダーシップが求められますが、それがこの内閣には感じられません。
「未来志向のDX」、「大胆に推進 」、「今後5年で一気呵成に作り上げる」、 「徹底的な国民目線で」が、単なる謳い文句に終わらない様にしてほしいものです。
2021.12.4 格好だけの自民党の成長政策
12月3日のプライム・ニュースは充実した議論が白熱しました。出席者は、デービット・アトキンソン、岡本三成、玉木雄一郎の各氏です。皆言っていることは、自民党の成長戦略は、予算を出し惜しみしていて、経済成長と賃金上昇に寄与していないという現実です。
日本の労働生産性(労働者一人の売り上げ金額、あるいは利益)は、国際順位で26位、米国の1/1.5です。理由は簡単で、労働生産性=投資額だからです。世界における日本の研究開発費は12位、設備投資は9位、人材投資は米国の1/25程度でしかありません。1980年代、ジャパン・アズ・ナンバーワンと讃えられた日本経済の黄金期では、日本の設備投資は世界で断トツでした。それが、今はこの有り様です。
岸田内閣も新しい資本主義の実現ということで、3%の賃金アップを経済界に要請しました。これも、やるべきことの一つでしょうが、あまりにも不十分すぎます。大企業はともかく、圧倒的多数の中小企業が簡単に賃上げに応ずるとは思えません。経営者のマインドが凍りついているからです。これを溶かしていくにはどうすれば良いか、番組の出席者が重要なことを指摘していました。
(1)中小企業は連携して設備投資をせよ。
(2)高く売れるのに安売りしている。高く売れないと皆思い込んでいる。
(3)労働力の流動性を高めれば、自然と賃金は上昇する。流動性を高めるための人材投資、教育投資、次の仕事に備える社会教育投資、安心して会社を辞められるセイフティーネット、に十分な予算を注ぎ込む。
(4)最低賃金を毎年コンスタントに上げ続ける。
(5)地球温暖化投資(新たな成長分野)の規模拡大。
自民党政治はこれらをやっていると言うけれど、金額が桁違いに少な過ぎます。赤字国債はこの方面にこそ注ぎ込むべきでしょう。赤字国債は、将来世代の成長に結び付いてこそ生きた投資であり、将来必ず戻ってきます。
2021.12.21 大器晩成
最近はブルックナーの交響曲を継続して聴いています。あまり知られていない第1番から最後の第9番までです。ブルックナーもベートーベンを意識していたのか、第9番で終わっています。病気のため、残念ながら未完で終わってしまいましたが、最後の交響曲に相応しい傑作です。そういえば、シューベルトも9番が最後でした。
伝記によれば、ブルックナーは当初からベートーベンの第9番の影響を強く受けていたようです。第1番が完成したのはブルックナーが42歳の時です。ブラームスが第1番を仕上げたのは43歳の時ですから、二人とも交響曲の作曲には特に慎重であったといえます。モーツァルトやシューベルトはとっくに他界していた年齢です。完成度の点から言えば、ブラームスは第1番がすでに傑作ですが、ブルックナーの場合は、ワーグナーに献呈された第3番でブルックナーのスタイルが現れ、さらに第4番の交響曲まで待たなければなりませんでした。この意味では、ブルックナーの方が大器晩成と言えそうです。ブルックナーはその後も交響曲を創作し続け、72歳の生涯を終える直前に未完で3楽章までを完成させました。因みに、ブルックナーとブラームスは面識がありましたが、音楽的には理解し合っていなかったようです。それでも、ブラームスは後年、ブルックナーを認めていたようでもあります。
第4番と第7番がポピュラーで人気がありますが、私は第5番、第8番、第9番が好きでよく聴きます。ブルックナーの凄いところは、後になるほど、規模が大きく、内容も深まっていくことです。元々内省的で、森羅万象を表すような壮大なスケールと同時に、繊細で細やかな音楽です。この傾向が、後になるほど進化していきます。宇宙を感じさせるような、不思議な音楽です。
ギュンター・ヴァントとチェビリダッケの演奏が気に入っています。いずれもSACD版が出ており、録音が良いのも嬉しい限りです。ブルックナーは特に音が良くないとその真髄が伝わってきにくいようです。
2021.12.30 今年を振り返って
今年も大禍なく過ごすことができました。コロナ禍で生活が立ちいかなくなった人たちがいる中で、ありがたいことです。この一年で思い出すことは
・母が白寿を迎えたこと。
・2年間の外資系による迷惑メガソーラー建設の反対運動が成果を上げつつあること。町民が結束し、町を動かしたこと。運動を通じて多くの知己を得たこと。
・コロナでまる2年孫たちに会えないでいるけれど、元気でいてくれることと、寂しさを感じる間もないほど、反対運動に没入したこと。
・「波乗り投資法」でコンスタントに利益が得られるようになったこと。